蒲郡市で終活をお考えの方へ

近年の少子高齢化や価値観の多様化で、従来はよくないとされていた自分や家族の最期について早くから考え、行動する「終活」が注目されています。
蒲郡市でも「終活」という言葉を耳にするようになり、終活についてのご相談も増えてきています。
そこで、今回は「終活」に注目し、「終活とは何か」「終活の知名度」「終活では何をするか」などについて解説していきます。
目次
「終活」という言葉の認知度は20代以降のどの世代でも90%を超える
終活とは、「自分の人生の終焉やこれからの残りの人生を考え、自分らしく生きていけるようにすること」、またそのための活動そのものをいいます。
この「終活」という言葉は2010年ごろにできたとされており、2012年には流行語大賞で10位以内に入っています。
終活という言葉の認知度は非常に高いといえます。NPO法人ら・し・さは「終活意識全国調査」では20代以降の人を対象として「終活」という認知度の調査をしましたが、その結果は、「20代でも30代でも40代でも50代でも60代以降でも、90パーセントを超える」というものでした。30代以降では95パーセントを超えますし、50代以降では98パーセントに届こうかというくらいの認知度を誇ります。
この10年程度の間で、「終活」という言葉は極めて一般的なものになったといえるでしょう。
また、同統計においては、「終活」という言葉に対するイメージについても聞いています。
これによれば、「終活とは、自分が死んだときのための準備である」と答えた層が70パーセント程度、「人生の後半を活動的に過ごすために行うもの」と答えた層が25パーセント程度となっています。
ただ、このような統計がある一方、「具体的に動いている人は少ない」とする統計結果も出ています。
終活においては欠かすことのできない「エンディングノート(後述します)」の認知度は実に80パーセントを超えていますが、60代以上の人でも「エンディングノートを持っている」と答えた人は20パーセント程度にとどまっていますし、「エンディングノートを持ってはいるが、書いてはいない」と答えた層も40パーセントに上っています。
出典:NPO法人ら・し・さ「終活意識全国調査」
朝日新聞社相続会議「「「終活」認知度は96%も、実践している人は少数派 全国調査から見える「終活」の現状」
https://souzoku.asahi.com/article/14326436
終活を行うメリット
終活を行うことには、さまざまなメリットがあります。
第一に、「これからの自分の人生を見つめ、正しく設計できる」という点があります。現状を踏まえて、「これからの残された時間をどのように過ごすか、どのように過ごしたいか」を考える機会となります。
これは終活を行うもっとも大きな意義だといえます。
また次に、「残していく家族の負担を減らせる」という点が挙げられます。
人は亡くなるときに、数多くのものを残します。これは身の回りのものだけではなく、土地などの財産も含みます。だれも知らない財産や借金があった場合、残された家族は非常に混乱することになります。このため現在の財産状況などをリスト化することで、家族の手間を大きく省くことができます。また、希望する葬儀のかたちなどを書いておくと、忙しいなかで決めなければいけないことを減らすこともできます。
「感謝したい人に思いを伝えられること」も重要です。
手紙やメッセージを自分の言葉でしたため、今までの感謝を伝えることができます。こればかりは、残された家族であってもできないことです。
また住所録などを残すことで、「故人と関わりが深かった人」に連絡をつけやすくなります。
エンディングノートに書くこととは
終活には、上記のようなメリットがあります。
そしてこのメリットを得るために書いておきたいのが、「エンディングノート」です。
エンディングノートによって多少異なりますが、記すべき内容はおおむね以下の通りです。
1.自分のこと
本籍地や誕生日、住所、血液型などを記します。また趣味などを記しておくのも良いでしょう。免許証や携帯電話、保険のことなどについても記しておきます。ペットがいるのであれば、ペットのことも書いておくことをおすすめします。
2.希望する医療や介護について
現在は「ただ生き永らえさせる」「機能の回復のみを優先する」という考え方はそれほど一般的ではなく、QOL(Quality of life、人生あるいは生活の質。その人がその人の望む生活を送ることができているかを示す尺度)を高めることを優先しており、終末医療などにおいてもこの考え方が重視されています。そのため、「自分の望む終末医療のかたち」などを書いておくことで、自分の希望に合った医療・介護が受けやすくなります。
延命治療は希望するか、臓器提供はどうか……などを記しましょう。なお、アレルギーの有無や持病についても書いておくと安心です。
3.葬儀の形態と埋葬方法
現在は葬儀のかたちや埋葬方法も多様化しています。希望する葬儀のかたちや埋葬方法を記しておきましょう。
また、葬儀やお墓の場合は生前相談・生前契約も可能なことが多いといえます。すでに相談・契約が済んでいるならば、その資料なども用意しておきます。
一緒に棺に入れてほしいものや、遺影候補の写真についても記載しておくとよいでしょう。
4.財産について
財産目録を作っておくことも、強くお勧めします。特にご家族が把握していないものについてはまとめておきたいものです。
権利証などがある場合は、その保管場所も示すようにします。また、「この宝石は〇さんに渡したい」などの希望があれば書いておきます。
※ただしエンディングノートには法的拘束力はありません。法的拘束力を持たせようとするのであれば、正式な書式にのっとって書かれた遺言状が必要です。
5.交友関係と連絡先
交友関係と連絡先を記すことも重要です。「家族ではあっても、その人の細かい交友関係までは把握していない」という人も多くみられるため、「連絡してほしい人のリスト」はとても重要な意味を持ちます。
また、続柄も記しておくとよいでしょう。
6.メッセージ
上でも述べましたが、「他者に贈るメッセージ」は本人でしか記せないものです。
感謝の気持ちなどを記しておきましょう。
エンディングノート以外にも、終活には数多くの取り組み方があります。身の回りのいらないものを処分したり、家族と相談したり、葬儀会社と契約したりすることも終活の一環です。
ただ、「何をすればいいかわからない」という人は、まずはエンディングノートから手をつけてみるとよいでしょう。
東海典礼へ「事前相談」に行ってみましょう
東海典礼では終活に関するご相談も承っております。
蒲郡市内にある蒲郡西会館・家族の新しいお葬式府相ホールにご来館いただければ、葬儀会館の見学も行っていただけますし、お見積り・資料のお渡しについても無料で行わせていただきます。
元気なうちに葬儀のことを考えるのはなかなか腰が重い方もいらっしゃるかと思いますが、是非一度お気軽にお問い合わせください。