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豊川市におけるお悔やみのマナー

豊川市におけるお悔やみのマナー

豊川市の葬儀の場では、「お悔やみの言葉」をかけることも多いかと思われます。

ただ、「デリケートな問題だからこそ、きちんとした『お悔やみの言葉のマナー』を抑えておきたい」「ご家族や故人様に寄り添うために、できるだけちゃんとしたマナーを把握しておきたい」と考える気持ちもまた、故人やご家族のことを労わる思いからくるものでしょう。

そのためここでは、葬儀の席にかける「お悔やみの言葉のマナー」について取り上げます。

<豊川市におけるお悔やみの基本的なマナー>

豊川市におけるお悔やみの言葉をかけるときの基本的なマナーは一般的なお悔やみのマナーとかわりありません。ご葬儀の際に述べるお悔みの言葉は、故人との関係によって変化しますが、大事なことはご遺族の気持ちを思いやり、簡潔にお悔やみの言葉を述べる事です。

「どのようなお悔やみの言葉を選ぶか」については後述するとして、まずは「どんなシーンで、どのようにしてお悔やみの言葉を伝えればいいのか」についての基本的なマナーについて解説していきます。

1.基本的には、手短に

基本的にはお悔やみの言葉は手短に伝えるようにします。ご家族は忙しく、また多くの心労をかかえることになります。そのようなときに弔問客の「長話」につきあわせてしまうのは避けるべきです。

ただし、ご家族の方から「話したい」「だれかに聞いてほしい」などのような要望があった場合は、可能なかぎり時間を割いて寄り添ってください。

2.死因は聞かない

当たり前のことですが、死因を問うことは避けます。若い方が亡くなった場合は死因が気になる……という人もいるかもしれませんが、ご家族から切り出されない限りは弔問客が話題にすることは避けましょう。

また、「お悔やみの言葉のマナー」以前の、「人間としての常識」の範囲内の話ではありますが、故人を嘲り笑ったり、故人の悪いエピソードなどを話したりすることは当然にして避けるべきです。ただし、故人との心温まる思い出話や優しいエピソードに関しては、ご家族にお時間があれば喜ばれることもあります。

3.静かに、タイミングをみて伝える

お悔やみの言葉を伝えるタイミングは、シーンによって異なります。受付などで簡単にお伝えすることもあるでしょうし、遺族控室にお邪魔してお伝えすることもあるでしょう。いずれの場合でも、静かな声で、タイミングをみて伝えるようにします。

<お悔やみの言葉における忌み言葉>

「どのような言葉を伝えるか」ということは非常に重要ですが、それよりも押さえておきたいのは、「避けるべき言葉」です。これを「忌み言葉」と呼びます。

宗教によって多少異なりますが、ここでは「基本的にはどの宗教においてもNGとされる言葉」について取り上げます。

1.重ね言葉

「またまた」「たびたび」「くれぐれも」などのような言葉は、不幸が重なるとして嫌われます。これはうっかりすると使ってしまいがちなので、特に注意が必要です。たとえば、「くれぐれもお体を労わってお過ごしください」などは、相手を気遣うつもりで使ってしまいそうになります(※上でも述べたように、相手のことを思って心からかける言葉ならば一概に「マナー違反」とまでは言えません。ただしここでは、例としてとりあげます)

また、「再び」「繰り返し」などのような表現も避けます。

2.生死を直接的に表現する言葉

「死んだ」「生きているとき」などのような表現は、あまりにも直接的であるため避けるべきとされています。「ご逝去」「ご生前」などのような言い方に変えるようにしましょう。

3.良くないとされる表現

「四」や「九」は、「死」「苦」に繋がるとして、不祝儀に入れるのを忌避される数字です。お悔やみの言葉においても使わない方が無難でしょう。また、「浮かばれない」という表現は仏教では特にNGとされていますが、ほかの宗教であっても避けるべき表現といえます。

4.「がんばって」「元気を出して」などの扱いは慎重に

「がんばって」「元気を出して」「いつまでもくよくよしていたら(故人)さんも心配する」などの言葉は、「言ってはいけない言葉」とまでは言えません。実際にこの言葉によって慰められる人もいるからです。ただ、「大切な人を亡くした状況で、元気になれと言われても」と感じる人もいるでしょう。そのため、基本的には避けた方が良い表現といえます。

<宗教別、お悔やみの言葉>

ここからは豊川市で考えられる宗教別に「お悔やみの言葉」をピックアップしていきましょう。

【仏教】

基本的には「お悔やみ申し上げます」「ご冥福をお祈りします」「ご愁傷様です」が適当でしょう。ただし、「ご冥福をお祈りします」という言葉は、実は浄土真宗では適しません。浄土真宗の場合は、「亡くなった方はすぐに往生される」という死生観を持つため、「冥福」という考え方はとらないのです。ただし、一般の弔問客が誤って「ご冥福をお祈りします」としたとしても、それが咎められることはないでしょう。「意識しておければなお良い」と考えておけば大丈夫です。

【神道】

「ご冥福」という考え方は仏教のものですから、使いません。どうように、「供養」「成仏」も、仏教用語なので避けます。

神道の場合は、亡くなった方は霊となってご先祖とともに家を守ってくれると考えます。そのため、「御霊の安らかなることをお祈り申し上げます」などのような言葉を選ぶとよいでしょう。

【キリスト教】

「ご冥福」「供養」「成仏」を避けるのは、神道と同じです。キリスト教では、「死は罪を許され、永遠の安息を得る」という考え方をします。このため、必ずしも死は不幸とはいえないとされています。中世に詳しい人の記した文面などには、「喜び給え、死者は神の御許で永遠の安息を得たのだ」などの表記もみられます。

ただこれをそのまま、現在の日本のキリスト教の葬儀に適用するは少しリスキーだといえます。そのため、「故人の安らかな眠りをお祈りします」「故人が主の元で永遠の安息を得られますように」などの言葉がよいでしょう。あくまで感覚的なものですが、「相手がキリスト教ではあるが、自分はキリスト教ではない」という場合は、前者の方が使いやすいかもしれません。

なお、「相手の宗教によって使い分ける自信がない」という場合は、「(故人)さまの眠りが安らかなものであることをお祈りしています」などのようにするとよいでしょう。